ブラインドから差し込む柔らかな陽の中で、ママと子どもの笑い声が響く土曜日のダイニング。
栃木県宇都宮市のアルバム・アドバイザー、杉山琴映さんのご自宅では、アルバム作りのイベントが開かれていました。
お休みの日ながら午前中から10名ほどのお客様が集まり、それぞれが想いを込めて世界で1冊しかない『我が家の宝物アルバム』作りを楽しんでいます。
この日はページを作り放題のイベントということで、壁には杉山さんが作ったサンプルのレイアウト、その下にはさまざまな色柄のペーパーやパンチされたモチーフ、エンバリッシュメント(飾り)などがたくさん。お客様はサンプルレイアウトの中から作りたいものを選び、ペーパーを選んで杉山さんのもとへ持っていきます。
杉山さんがサンプルレイアウトの通りにペーパーをカットしてくれるので、お客様は写真と飾りを貼るだけ。とてもスピーディにアルバム作りが進み、お客様の目の前に積み上げられた写真の束がどんどん整理されています。
この日は『とにかくページ作りを進めて写真を整理する!』ことを目的としたイベントでしたが、普段の杉山さんのワークショップでは、その時の情景や想い、伝えたかった事などをコメントとして書き記すこと(ジャーナリング)をとても大切にしています。
「私が一人でも多くの方にアルバムを作ってほしいと思っている理由は、アルバムのあるご家族やアルバムを作っているその人が、明るく強く愛情深く日々を過ごし、成長する姿をたくさん見てきたからです。
これは気のせいではなくて、愛情あふれる写真と言葉が詰まった手作りアルバムは、開けばいつでも『自分はこうして大事に思われてきた』と、愛されている自信を実感することができます。その自信は、人生のさまざまな困難を乗り越えるための自己肯定感へとつながり、自分にも他人にも強く優しくできる人を育てます。
我が家の受験を控えた小6の三男は、毎朝学校へ出かける前に『アルバムタイム♪』と言ってしばらくアルバムを眺めてから出かけます。アルバムを見返すと、落ち着いて元気が出るそうです。皆さんの家にも、そういうアルバムがたくさんたくさん生まれたらいいなと心から思って、アルバム作りのお手伝いを続けています」
この日、杉山さんのイベントに参加された方々に、アルバム作りの魅力について伺ってみました。
「毎日忙しいけれど、ここへ来てアルバムを作ることで気持ちをリセットできるんです。写真を整理することで自分の気持ちや考えを整理して、家族に対する思いも改めて実感できます」
「うちの子どもはまだ小さいのですが、アルバムを見せると本当に喜んでくれます。兄弟を平等に作らないとやきもち焼かれちゃうくらい(笑)。アルバムには私の愛情がいっぱい詰まっているって、よくわかってくれているんでしょうね」
ほぼ毎日アルバムのお仕事をされており、ご自身でも『アルバムの持つ力』を日々実感されている杉山さん。お客様の「ありがとう」や「アルバムを作っていてよかった!」の言葉、そしてアルバムを眺めて幸せそうな笑顔を浮かべるたくさんのご家族を見ることが、何よりの幸せだそうです。